猪十戒の石の叫びと祈り(教憲教規等の解説と思い)

猪十戒(高槻教会信徒である安田信夫)が、日本基督教団の運営に対して、一致と前進を求めて問題指摘、提言を行うためのブログです。私が感じたことを素直に表現し、また行動します。優しい忠告など、歓迎いたします。コメントをどうぞ。

教会規則制定に関する定めの変遷について

1946年10月16日制定(修正)の教規では 第八十二条 教会は教憲及教規に則り其の教会規則を制定するものとす 教会規則は教団総会議長の承認を受くる事を要す 第百六十二条 教団総会議長の承認を受くるべき事項は総て教区総会又は教区常置委員会の議を…

一路書店から『日本基督教団史 資料集1』を購入、はまりそう。

キリスト教古書専門店:一路書店 ネットで資料を検索していて、キリスト教古書専門店「一路書店」を見つけました。カタログを見ると色々なジャンルで、貴重な本がたくさんあるのが分かる。これから時々お世話になるような予感がします。 きっかけは教憲教規…

戒規適用申立書No.1について

戒規適用申立書No.1は、北村教師への戒規申立と同じフォーマットになっています。 No.1は、K教師に対して信徒常議員からの申立書類のフォーマットと同じスタイルで書いてみました。申立人が自分で申立ながら、賛同者として自筆署名を添えている物です。これ…

教憲教規を共に学ぶ機会が与えられました。感謝

「2009年度宣教方策会議」に参加できる事になりました。 大阪教区の宣教部の宣教セミナーとして、大阪教区総会で「教憲教規」に関する学習をしたいと願い、常置委員会に提起していたのですが、教区常置委員会の一部から強烈な反対意見が出されたようで、…

第1回目の戒規適用申立書への添付書類です。

1回目のテーマは「セクシュアル・ハラスメントの防止等に関する規則」の制定に係わる、教憲第11条違反です。 戒規適用申立書そのものは公開するわけにはいきませんが、既に私が解説した教憲第11条の規定に違反する行為があった件に関しての申立書でした…

3月に開催される「2009年度宣教方策会議」が楽しみです。

新年おめでとうございます。 今年が主にある一致のために良い年になりますように、そのために、主が欠点の多い私をも用いてくださるように祈ります。 皆様も、それぞれの場で祈り活動されていると思いますが、皆様の上に主の導きがありますこと祈ります。 3…

第1回目の戒規適用申立書を提出しました。

1回目の戒規適用申立書を提出。 その作成に注力してきた戒規適用申立書を23日に教師委員長と教師委員、総務幹事、総幹事の9名の方に送付しました。早いものは今日届いていると思います。 教師委員会の方に、戒規適用申立書に最低書くべき内容を理解して…

「教規」第141条の条文を勝手に改変しないで下さい。

2009年3月11日付けの信仰職制委員会の答申を読んでいて、おかしな事に気づきました。この答申は、東海教区の教区総会議長からの「戒規の申立人に関する諮問」に対する信仰職制委員会の答申ですが、以下のように記載されていました。 1.教会戒規は「教団およ…

戒規適用申請書の作法について

個人が自由に教師に対して戒規適用申請が出来るようになったようですが!! 非常に悲しい事に、日本基督教団では「教師への戒規適用申請」誰でも自由に出来るように、今までの手順と慣行を改めました。 この申請は、誰でも、教師委員会に直接行えるとの事で…

教憲は、教団諸規則の制定に関してどのように定めてあるか!

教規・諸規則制定に関する定めは教憲第11条で定められています。 まず、教憲第11条の条文を確認しましょう。 現在の教憲第11条 本教憲を施行するに必要な規定は、教規によってこれを定める。 前項の教規は教団総会において、出席議員3分の2以上の同意…

「戒規申立人に関する諮問」(09年2月10日の目的は!

またも「東海教区議長」の諮問に「信仰職制委員会」が問題答申! この組み合わせでの諮問と答申は、答申が出される直後に実行される行動と組み合わせて考えると、そのようなことは行われていないと信じたいが、心の弱い私にはできレースと写ってしまいます(…

信仰職制委員会が正しく機能するために、まず2006年1月27日答申「無効です」の批判から

信仰職制委員会の役割は何か(教団HPより)チェックしましょう。 日本基督教団の公式ホームページには、その機構構成図の下に、信仰職制委員会についての説明がなされています。まずはそれを引用して読んでみましょう。 信仰職制委員会の中心的任務は、(2)に…

HPの整備に取り掛かりました。 しかし緊急事態が発生、とりあえず問題指摘。

緊急事態:教師委員会が北村教師への戒規適用申請を受理した事 このニュースに驚いています。 勿論、6月の答申があった時点で、そのような対応が予想された事でもあったのですが、「教憲教規を正しく解釈し、教団全体に正しく教憲教規を守らせるために、ま…

教憲前文の検討その4 分立していた教会が「聖なる公同教会」の交わりに入るに至った。

教憲前文の第3項 くすしき摂理のもとに御霊のたもう一致 わが国における30余派の福音主義教会およびその他の伝統を持つ教会は、それぞれ分立して存在していたが、1941年(昭和16年) 6月24日くすしき摂理のもとに御霊(みたま)のたもう一致によって、おのおの…

教憲前文の検討その3 見える教会としての「聖なる公同教会」が志すもの

教憲前文の第2項 見える「聖なる公同教会」が志すもの この教会は見えない教会として存在するとともに、また見える教会として現存し、主イエス・キリストをその隅の首石(おやいし)とし、使徒と預言者との基の上に建てられ、代々8(よよ)主の恩寵(ちょ…

教憲前文の検討その2 「聖なる公同教会」の定義と、それが志すもの

教憲前文の第1項 (「聖なる公同教会」の定義)の確認 神は万国万民のうちからキリストに在って聖意(みこころ)に適う者等を召して、これを聖別し、恩寵(ちょう)と真理とをあらわして、聖霊による交わりに与らしめたもう。これがすなわち聖なる公同教会…

教憲前文の検討その1 「 前文とはなんだろうか!」

日本基督教団の教憲の前文は、以下の3段落によって構成されています。そこには公同教会とは何であるか。見える教会として現存する教会の志すものは何であるか。日本基督教団がどのように成立したかが説明され宣言されています。『先例集5』によると、19…

過去の常任常議員会の大きな間違いに思う。

「教規違反の教会規則」の存在は赦されるのか すでに私はこのブログで、現行の「○○教会」規則(準則)は、教規第86条の規定を無視して作られたもので、それに単純に従ってた作られた個別教会規則は、たとえ教区で承認され、教団総会議長の同意を得ていても…

第36総会期第2回常議員会報告より 「常任常議員会」の設置に思う

教団新報 第4680・81合併号に記載された、第36総会期第2回常議員会報告は、1976年に戸田伊助教団議長・小野一郎副議長の第19回教団総会以降、長い間その設置を見合わせてきた「常任常議員会」の設置を報じています。 教規37条「常任常議員会」とは 教規第…

まず、教憲の制定と改定の履歴について検討します。

長い夏休みをしてしまいました。涼しくなってきたので、またがんばります。 教憲の逐条解説の最初に、前文からと準備をしてきましたがその前に、制定と改定の履歴をチェックして見ましょう。 教憲の制定・改定履歴を「先例集」などでチェックして見ましょう…

「日本基督教団信仰告白」を奉ずる資格が有るのは・・・?

先日「日本基督教団信仰告白」の文理解釈についての解説を書きました。 その時に思ったことがありましたので、以下に私の「信仰告白」とのかかわりの思い出を記して疑問・問題提起をして見ます。 私は小学生の時に教会学校に行くようになり、大人の礼拝には…

インターネット上での教憲教規解釈に関する意見交換について

このブログにおける私の教憲教規の解説に対して、コメントを下さった方がありました。 7月11日の記事『まず最初に「日本基督教団信仰告白」の文理解釈から』に対するコメントです。 議事分のホームページに公開されていた記事をお示しくださった上での対…

飯野敏明さんの「私を食せ -神の招き- 」を読んで

3ページに渡る長文の意見表明ですから、主張点が本当に良く整理されていて読みやすく、分かりやすく、まことにそうだとのアーメンの連続になりました。 全体は、タイトルにある「私を食せ」とのキーワードをベースに聖餐理解のあるべき方向が分かりやすく示…

穴井崇司さんの「イエスの招きに応じて」を読んで

北村牧師に対する「教師退任勧告」決議は「暴挙」です。は本当にそのように思います。聖餐についてのご見解についても真にアーメンです。ただ、「アクラ文書」「リマ文書」「ディダケー」については、神学的な素養の乏しい信徒の私では、内容が十分には理解…

まず最初に「日本基督教団信仰告白」の文理解釈から

教憲の逐条解釈のはじめとして「日本基督教団信仰告白」を取り上げます。 「日本基督教団信仰告白」は、『日本基督教団 教憲教規および諸規則』に於いて「教憲」の前に配置されています、それは日本基督教団に所属する教会・信徒にとって大切な基準は、「聖…

教憲制定の目的と意義

皆さんは、教憲教規の制定の目的は何と理解されていますか。そのような事は考えたことも無い方も多いかもしれません。教憲教規は教会の秩序を守るために定められているので、その目的など考える必要はなく、ただ忠実に守れば良いと思っている方が多いと思い…

「先例集1.信仰告白は教憲の前に置く」から、決まりや記述の配置の前後位置の意味についての考察

教憲の逐条解説に入る前に、決まりの配置に関しての考察から入りましょう。 『日本基督教団 教憲教規および諸規則』の目次を開いてください。 日本基督教団信仰告白 教憲 生活綱領 日本基督教団成立の沿革 教規 教規施行細則 事務局規定 順番に並んでいます…

教憲教規を正しく理解する方法 ご自分で全体を丁寧に読むことに尽きます。

最近少しずつこのブログへのアクセスが増えています。 現在の日本基督教団の状況の中、教団の一部の強権的な方達のあまりにもひどい教憲教規の解釈に疑問をもたれた方達からのアクセスではないかと思っております。このブログと平行して整備してゆくつもりの…

青木敬和氏の イエスが「退任勧告」をうけた を読んで

あのベットは父の作られたベットではありません。 「巨人とベット」の寓話、本当にばかげた信じられない話です。 でも今教団で起こっている寓話は、少し様子が違っている事も理解下さい。父のベットを壊して、一人の子どもが自分のサイズに合わせて、別なバ…

「聖餐 イエスのいのちを生きる(57人の発言)」を読んで、

このブログを書き始めたきっかけには『聖餐 イエスのいのちを生きる (57人の発言)』を読んだ事が背景にあります。 この本を読む前に大阪教区の宣教セミナーで聖餐に関する学びに接する機会があり、『聖餐の豊かさを求めて』も読みました。異なる観点から…